佐賀県内の看護職者を対象に、研究計画書の作成から調査、学会発表までを支援しています。
申請者が希望する分野に最もふさわしい看護学科の教員を決定し、マンツーマンで指導をします。
これまで、病院や行政など多くの施設の看護職者の研究発表を支援しました。
申請の流れ
「研究支援申請者へのご案内」を確認ください。
「研究支援申請書」を記入し、下記『申請・報告受付フォーム』より提出してください。
ただし、個人での申請の場合は、上司の推薦書(様式自由)も併せて提出してください。
申請目的、研究テーマに応じて担当教員を決定します。決定後、担当教員の連絡先を通知します。
※教員のご希望がある場合、またはすでに担当する教員の内諾が得られている場合は、尊重いたします。
申請者より、担当教員へ連絡を行うことで、支援が開始されます。支援期間は最大2年間です。
※原則として対面としますが、状況によりオンラインで実施する場合があります。
※支援期間の延長を希望する場合は新規の申請として再提出が必要です。
抄録や発表資料の作成について助言します。
学会発表もしくは研究支援終了後1か月以内に、「研究支援報告書」および学会抄録を担当教員へ相談の上、下記『申請・報告受付フォーム』より提出してください。
※研究を中断する場合も同様、理由を報告書に記載して、下記『申請・報告受付フォーム』より提出してください。
提出先
支援を受けるメリット
研究の基礎を理解することができ、本学大学院への進学もスムーズとなります。
佐賀大学医学部の設備を利用することができます。
- 大学内で学習する場合、看護学科棟2階の看護学教育研究支援センターを利用可能
- 図書館利用証発行申請書を図書館に提出・受理された方については、医学書(図書・雑誌)の貸出、及び文献複写の申し込みが可能
これまでの研究テーマ
令和3年度
- 井上香織(独立行政法人国立病院機構肥前精神医療センター)
『看護師が認識する強度行動障害の問題行動低減に対する統一した計画実践に影響する要因』
(第75回国立病院総合医学会 第75回国立病院総合医学会プログラム 抄録集 1401 2021.11.23)
令和2年度
- 中村亜希、寺田恵美(独立行政法人国立病院機構肥前精神医療センター)
『A病院における医療従事者に対する患者からの暴力の実態について』
(第22回日本医療マネジメント学会学術総会 第22回日本医療マネジメント学会学術総会プログラム 抄録 227 2020.10.7)
平成31年度
- 寺尾ゆき子、中隈温子、園田恵子、伊藤真由子、矢ヶ部千尋、橋本泰代、山口明日香、小松優美加、鈴木智惠子(佐賀県庁こども家庭課他)
『小児慢性特定疾病児童等レスパイト訪問看護事業の事業展開について』
(第7回日本公衆衛生看護学会学術集会 第 7 回日本公衆衛生学会学術集会講演集 2019.1.26〜27) - 山崎彩加、中島ちひろ、武富由美子、青木雅代(医療法人春陽会うえむら病院)
『A病院及び関連施設の首尾一貫感覚(SOC)とストレス反応の関連』
(第50回日本看護学会(ヘルスプロモーション)学術集会 第50回日本看護学会(ヘルスプロモーション)学術集会抄録集 131 2019.9.19〜20) - 山崎彩加、中島ちひろ、武富由美子、青木雅代(医療法人春陽会うえむら病院)
『A病院および関連施設の首尾一貫感覚(SOC)とストレス反応の関連』
(第37回佐賀県看護研究学会 第37回佐賀県看護研究学会抄録集 12 2019.3.10) - 篠田冬美、尾崎菜央、中川春泉、島田綾、福本明美(嬉野医療センター)
『開心術を受けた患者が CCU 入室中に感じるストレス要因と抑うつ・不安に関する研究』
(第17回国立病院看護研究学会学術集会 第17回国立病院看護研究学会学術集会抄録集 57 2019.12.14) - 中島由香里、牧内菜緒(嬉野医療センター)
『終末期看護の実習指導における実習指導者が感じる困難とする要因』
(第73回国立病院総合医学会 第73回国立病院総合医学会プログラム集 70 2019.11.8〜9) - 渡邊愛子、藤本照太(嬉野医療センター)
『胸部手術を受ける高齢者の日光を用いた睡眠障害の実態』
(第73回国立病院総合医学会 第73回国立病院総合医学会プログラム集 117 2019.11.8〜9)
参加者の声
佐賀大学医学部附属病院
坂井 睦美 様
今回、内服自己管理患者に対する看護師の服薬指導内容を明らかにする目的で、「内服自己管理患者に対する看護師の服薬指導内容の実態」のテーマで看護研究を行いました。
初めて質的研究を行うことになり、研究方法やデータの分析など分からないことが多く不安を抱いていました。そこで看護学教育研究支援センターを利用し、担当教員から月1~2回マンツーマンの指導を受け看護研究を進めていきました。
研究者の思いを大切にしてもらい、研究目的から外れそうになった時には道標となってもらいました。疑問点については丁寧な指導により解決でき看護研究の内容を深められ、ポスター作成も手助けしてもらいながら平成30年第49回日本看護協会慢性期看護で発表することができました。
この看護研究の結果を活かし内服自己管理患者に対する服薬指導が充実できるような取り組みも始められ、看護研究が看護に還元されていると感じています。
看護学教育研究支援センターを利用したことで疑問点や不安を相談でき、的確な助言と支援により不安も軽減し、挫けることなく最後までやり遂げることができました。
また看護研究の楽しさも感じることができました。これからも看護研究を継続していくとともに、他の看護師にも看護研究に興味を持ってもらえるような関わりも考えていきたいと思います。
国立病院機構 肥前精神医療センター
森田 康正 様
今回、佐賀大学医学部附属看護学教育研究支援センターの研究支援を受けて、「自殺未遂者に対する精神科救急病棟看護師の態度の特徴と特性的自己効力感の関連」のテーマで看護研究を行いました。看護研究を進める際には、先生よりデータの分析方法とその意味を教えて頂き、論文作成では、結果から導き出す考察について御指導を受けました。
看護研究は、平成29年度第24回日本精神科看護専門学術集会で発表することができました。研究活動を通して、研究したことをわかり易く表現し相手に伝えることの大切さと、意見交換を通して自分の視野が広がることを実感できました。
今後、研究結果を看護師の教育や病棟の業務改善に役立てていきたいと思います。
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